From Pink 1998年10月号

夏のマンハッタンは無料イベントで楽しむ

 「梅雨はない」はずだったのに、じめじめした数週間が続いたニューヨーク。そして、7月4日の独立記念日の花火とともに本格的な夏がやってきた!? 今年は建国222年目(ちなみにニューヨークは市政100周年)。イーストリバーで打ち上げられる花火を見るために、マンハッタンの東端の高架道路、FDRドライブの一部が歩行者に開放された。東京だと首都高が開放されるようなもの? と考えると、たかが花火にかける意気込みには感服してしまう。私はFDRの下から花火を見たが、周囲の人たちにウケていたのは星条旗の色である青と赤をミックスした花火。アメリカの花火は風情というよりも派手さで勝負してくる。間断なくバンバン打ち上げる中には、スマイリーマークや星型なんていうのもあった。

 夏は野外の、そして無料のイベントが多い。たとえば、セントラルパークでの“サマーステージ”というコンサートシリーズやオペラ。オペラの会場に入りきれなかった人たちは、暗やみの中、芝生にシートを敷いて、キャンドルの灯と漏れ聞こえるオペラをBGMに、持参のワインやチーズを楽しむ、なんて粋なことをしている。ほかにも市立図書館裏のブライアントパークでの夜の映画上映会、リンカーンセンターでの一日ダンス講習、さまざまな露店が道路わきに立ち並ぶストリートフェアと、その気になれば安上がりにいろいろ楽しめる。

 一方、お金に余裕のある人は、夏はマンハッタンを抜け出してビーチやリゾートに行くのが王道。金曜午後のミッドタウンの狭い路上には、避暑地行きのバスが十何台も並んでいて圧倒されてしまった。



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