いくつかの家具を運ぶのに、日本語新聞のクラシファイド欄で見つけた運送サービスを利用した私のルームメイト。なんとトラックは4時間以上遅れてやって来た。ここまでは「ニューヨークだから」と許せる範囲だが、アパートに到着して荷物を運び入れる前に4時間分の料金を払えと言う。実際には1時間以内で仕事が終了しているのだが、ミニマムの2時間分の料金に、聞かされていなかった仕事前の移動時間料金が2時間も加算されているのだ。納得できないともめた末「金は払わん」「家具は持っていく」と交渉決裂。しかしドライバーは20分後に戻ってきて、しぶしぶ2時間分の料金だけを受け取り、家具を路上に放り出して帰っていった。日本語新聞に聞くと、ロシア人経営のあやしい運送サービスらしく、過去にも被害者がいることが判明。
こんなときにどうするべきか? 役に立つのが「Get-A-Grip New York Book」という“効果的に苦情を申し立てて満足を得る方法”が書かれたガイド本。苦情の多いワースト・タクシードライバーの名前や時間通りに来ないバス路線リスト、防犯のための知恵や、うるさいお隣りさんを静かにさせたい、悪徳電器店で欠陥品をつかまされたときには…などのケースとともに苦情申し立て先の機関の電話番号が載っている。苦情が多い業種トップ10で、運送サービスは第9位。同書によると、トラブルを避けるには最初に機関に電話して、運送屋にどれくらい苦情が出ているかを調べてから依頼しろと書いてあって笑ってしまった。なんともニューヨーク的。