ミッドタウンの車道と歩道の境に柵が張り巡らされた。これは、ジェイウォーキングを防止するために設置されたもの。横断歩道のない車道を横切って渡ることをジェイウォーキング(Jaywalking)、渡る人をジェイウォーカー(Jaywalker)と呼び、今年に入ってニューヨーク市長のジュリアーニ氏が、ジェイウォーキングの罰金を3ドルから50ドルに値上げし、防止のためにあちこちに柵を設置したのだ。そもそもジェイウォーキングに罰金があること自体が驚きだったが、今回の値上げと取り締まりの強化は、歩行者の交通事故が多いことと、ジェイウォーカーが交通渋滞の一因になっていることで取られた措置なのである。
しかし、まるで市民を子ども扱いしたような柵と見張りの警官のせいで、市民の間にはジェイウォーキング防止策に対して反感が強くなっている。交通渋滞を減らすためには路上の違法駐車を厳しく取り締まった方がいいというのが、大多数の市民の意見のようだ。
各メディアも恰好のネタとばかりに柵や罰金について誇張ぎみに取り上げ、市長がその報道姿勢に対して激しい口調で反論するという場面もあった。
2月中旬にジェイウォーキングの最初の逮捕者が出たが、警官が違反チケットの記入を間違えたために、チケットの処理はされないことになった。しかし、逮捕さた女性は有名弁護士の助けを得て、この件を法定に持ち込むつもりだとか。交通事故と渋滞を減らしたいという市長の気持ちは分かるが、あの武骨な柵だけはやめて欲しいと思う。