From Pink 1998年1月号

意外と快適、冬のニューヨーク

 10月も中ばになると、まだ夏時間だというのにアパートにヒーターが入るようになる。古い建物のアパートは、だいたいがスチーム式のヒーター。部屋の隅に通っているパイプと、パネル状のヒーターで、強力に部屋を暖めてくれる。目安としては、50度(摂氏で10度くらい)を下回ると自動的にオンになるようだ。

 おかげで冬場のアパートはいつも暖か。凍てつく外から戻ると心底ほっとする。真冬でもTシャツで過ごせるし、バスルームも暖かい。ほとんどの場合、ヒーターの代金は家賃に込みなので、ガスや電気料金の心配をしなくていいのも楽。

 しかし、ヒーターによる激しい乾燥のせいで皮膚はカサカサ、静電気はバチバチ。明け方にオンになったヒーターの熱気で目が覚めてしまうといったトラブルもある。

 寒さが厳しいニューヨーク。最初の冬は現地の人のアドバイスに従い、ダウンのコートと雪でもOKのブーツを買った。大雪に見舞われ、2日間アパートに閉じ込められたことがあったが、雪が止んだ翌朝は主要道路は除雪済みで快適に車が走れるようになっていた(道端の車は雪に埋もれて見えなくなっていたけれど…)。雪ですぐに交通が麻痺してしまう東京と比較して、システムができあがっていると感心。

 確かに寒さは厳しいけれど、ニューヨークの冬は意外と快適に過ごせるのだ。

 11月下旬のサンクスギビングのホリディが終わると、街がクリスマスに向けてライトアップされ、華やかな雰囲気に満ちてくるのも楽しい。しかし、家族やパートナーと過ごすホリディということで、何やら寂しい気分になる人が多いのもこの時期なのだそうだ。



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