マンハッタンのアパートでは、何十年も住んでいるという隣りのおばあちゃんの家賃が、信じられないくらい安かったりすることがある。それはアパートが「レント・コントロール」の対象で、家賃の値上げ率が規制されているおかげなのだ。店子にはありがたいレント・コントロールが今年50年目を迎え、廃止か更新かを迫られた。「家賃が払えなくなって、ホームレスが増えるのでは?」などと、廃止には不安があったが、めでたく7月中旬に、今後6年間はこのまま維持されることが決定した。
これには直接関係のない私もほっとした。それは3月に引っ越しをしたときに、アパート探しで苦労をしたせいかもしれない。
不動産会社を通せば話は早いのだが、家賃1年分の15パーセントの手数料は結構痛い。新聞のクラシファイドを見て、No Fee(手数料なし)のアパートに見学に行くと、いい条件の部屋は掲載前に決まっていることが多い。
運良く中を見ることができても競争率が高かったり、「場所良しの2ベッドルームで改装済み1000ドル以下!」だけど、エレベータのない7階で、クローゼットがひとつもないとか、一癖も二癖もある部屋ばかり。
最近街中でよく見る「No Fee Apartmentあります」の張り紙の番号に電話をしたら、「○○○のニューススタンドで20ドルのブックレットを買え」との留守電メッセージが。それを購入すると、空きアパートのリストを毎週買うことができるのだが、リストにある電話番号も留守電で、こちらのメッセージがいつも残せない状態。聞くと、同じ体験をしている人は結構いるが、契約にこぎつけたという話は聞いたことがないのだった。これは詐欺? マンハッタンでのリーズナブルなアパート探しは、何事にもめげない根性がないと難しい。