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Cyber U.S.A + 1997年9月
PC Expo雑感 |
Mac OS Expoを開催したものの…
毎年6月に、ニューヨークの巨大なジャビッツ・コンベンションセンターで大々的に開催されるPC Expo。メインのPC Expoのほかに、インターネット関連のWeb.X、ネットワーク関連のNetworks Expo、ついでにインフォメーションテクノロジー関連企業の求人活動もやってしまおうというRecruITも併せて開催されるというから、まるでエキスポのテーマパークのようだ。
そして今年は、Mac OS Expoも同時開催されるというので、意気揚々とコンベンションセンターへ向かった。
初日のロビーは、今年も大勢の人たちでごったがえしている。まずはプレスルームへ行こうと、ロビーからエレベーターで2階へ上ると、Mac OS Expoと書かれたしわしわの垂れ幕が。そこの階段を上ると、奥のプレスルームへと続く通路のような狭いスペースがMac OS Expoの会場だった。
「…ウソ」
人が少ない。アップル以外は、あまり聞いたことのないメーカーばかり。ニュースによると、クローンメーカー各社はMac OSのライセンスフィーに関するトラブルなどで出展をキャンセルしたらしい。共同スポンサーだったIBMも途中で降りたとか。
そして、アドビやクラリスは、メインフロアで、Windows版ソフトを使ってデモを繰り広げているではないか。
ガラス張りの壁部分から、メインフロアの喧騒が見える。一方ここは…。異教徒が隔離されて押し込められた小部屋のよう。しかもこれがアップルには冷たいプレスの目にさらされる、というのでは逆効果でしょ、と頭を抱えたくなってしまった。
しかし、8月のボストン前ということで、見るべき点はいくつかあった。アップルブース内では、一般公開ははじめてのRhapsodyが、Pentium Proを搭載したマシンで動いており、興味深そうに画面を覗く人たちが集まっていた。
MacでWindowsをエミュレーションできる新製品、コネクティックスのVirtual PCのデモも人気だった。ただ、リスタートやケーブルの接続を確認したりと、あたふたしていたのが気になったけど…。価格は150ドル程度で安いと感じるけれど、Windowsを並のスピードで使うには、Mac本体のパワーが相当必要らしい。結局、高嶺の花という感じ。
PowerBook 2400も、3400、1400と並んで展示されていた。ここではじめて見るPowerBook 2400。重さはどんなものかと、持たせてもらった。自分のPowerBook 520と比較して「軽いなー」とニコニコしていたらスタッフが「まだまだ重いでしょ」と言う。ジョーク? いや目がマジだ。そう思うのなら、もっと軽い(そして安い!)PowerBookをこれから作って欲しい。
NewtonとPilot
PC Expoの前日、子会社されたNewton Inc.の御披露目パーティが、ワールドトレードセンターの最上階のレストランで行われた。カクテルとおいしい料理とジャズバンドの生演奏にマンハッタンビューと、ぜいたくなパーティだったが、肝心のCEOのスピーチはあいさつ程度。MessagePad 2000本体もたくさん用意されて、触ったりできるのかと思ったのに、ほとんど用意されてなかった。まあ、御披露目パーティだし、これでいいのかな? でも、グリニッチビレッジのクラブで行われたPalmPilotのイベントに行ってみて「やっぱり違う!」と思った。
PC Expoの展示会場ではPalmPilot本体のアピールが主だったが、ここではサードパーティを集めてブースを作り、インターネットやパーソナル・オーガナイズなどのテーマに分けてソフトをデモをしていた。どんなことが、どうできるのか、非常に分かりやすくて実用的なイベントだったのだ。
展示会場でも差は目立った。PalmPilotはUSロボティックスのブースで、ホットな56Kモデムなどと一緒に展示されていた。プレゼントなどをしていたせいもあったが、いつ行っても人がごった返していて注目のブースだった。
なぜかNewtonは、地下のWeb.X会場に比較的大きなブースを構えていた。あまり書きたくないが、閑そうなスタッフがあくびをしているのを目撃。人もまばらで閑散している。
再び「これでいいのか?」と、腕組みをして考えたくなってしまった。ユーザーに向けてのアピールという点で、アップルが広告戦略を見直すニュースは嬉しいが、それで良くなるという保証はどこにもない。そして実際、私はNewtonよりもPilotが欲しいのだ。
プロフィールより●先月「使えない」と書いてしまったNorton UtilitiesのCrushGuardですが、ちゃんと働いてます。えらいやつです。