デジタル・アートの行方
SoHo Arts Festival
インターネットを筆頭とするニューヨークのニューメディア・ブームを支える要因は、経済、広告、出版の中心地であること、そして「アーティストがたくさんいること」と言われている。そのアーティストたちが集中するマンハッタンはソーホー地区で、9月5〜8日にかけて、SoHo Arts Festivalが開催された。 今年で4回目になる同フェスティバルはアートの街ソーホーのギャラリーやショップが一丸となって、ビジュアルアート、フィルムやビデオ、ダンスやオペラなどのパフォーマンスなどがあちこちで展示、開催される一種のお祭りだ。
もちろん、今どきのフェスティバルらしく、イベントのスケジュールなどが掲載されているWebサイトが用意されている。しかし、ブロードウェイ沿いにニューメディア関連の会社が乱立し、正にシリコン・アレー(小道)を象徴しているソーホーだけあって、インターネットの関わりはそれだけではない。
フェスティバルのCyber-SoHoなるジャンルでは、WebサイトやCD-ROMのアーティストやプロジェクトなど、デジタル・アートを特別にフォーカスしている。
グリーン・ストリートにあるギャラリー&カフェ、Space Untitledでは、コンピュータやビデオカメラ、モニタなどが持ち込まれ、アート系のWebサイトがデモを行っていた。受け付けにはWebサイトの宣伝フロッピーディスク置いてあったのだが、これが雑誌を買うとついてくるAmerica Onlineのディスク(しかもWindows用がほとんど)にのラベルの上にシールを貼ったものだった。ちょっと皮肉の効いた、いいリサイクル方法だ。
ほかにも、ビデオのインスタレーションやホログラフィなどの通常の展示から、夜に路上で、ビルに掲げた大きなスクリーンに音楽と映像をミックスした作品を映しだしたりと、いろいろな手法で“デジタル・アート”を展示、演出していた。
しかし、これらの作品がいまいちなのだ。このフェスティバルの展示作品だけに限らず、デジタル系のアートやマルチメディアのイベントは期待して見に行っても裏切られることが多い。極論かもしれないが、デジタル・アートはコンピュータさえあれば誰にでも作品が作れるせいもあってか、大方の作品は「これのどこがアートなんだろう?」と、伝わってくるものが希薄なのだ。
心から感動できるデジタル・アートに出会えるのを心待ちにする、今日この頃。
Macショップの状況は?
「ショップでMacの売り場面積が減ってきている」というニュースを読んだ。元々少ないのに、さらに減っているという事実に気分が暗くなったが、ニューヨークの状況はというと…。久しぶりにマンハッタンのミッドタウンにある大型コンピュータ・ショップ、CompuUSAに寄ってみた。
2階の奥に以前はMacコーナーが存在していたのだが、いまでは2階がソフト、1階がハードウエア売り場になり、MacはPCたちと一緒に展示されている。ここではタワー型のPerforma6400が主力の製品のようで、隅に2台ほど展示されていた。しかし、ヒューレット・パッカードやパッカード・ベルなどのタワー型PCのデザインは、曲線を強調したり、台座がついていたりと、最近ちょっと凝っていて(洗練されているという訳ではないが)、どうもそちらに目が行ってしまう。そんな中、MacはPCに溶け込んでしまっているというか、目立たないというか…。
ダウンタウンにあるもうひとつの大型店J&Rには充実したMacコーナーがある。最新機種もたくさん展示してあって、自由に触れるようになっている。また、感動するほどMac用ソフトやCD-ROMタイトルが豊富に揃っている店だ。
しかし、通(?)は地元の店で大きな買い物はしない。自分の住んでいる州外のメールオーダー会社に注文するのだ。州外から購入すれば、ニューヨーク州の8.25パーセントのセールス・タックスがかからないのが大きな理由だが、一般的にメールオーダーは価格も安い。
Mac Mall、Mac Warehouse、Mac Zoneが代表的なところで、一度注文したり、カタログの請求をすると、月に2回くらいの割合で立派なカタログが送り付けられてくる。これだけ頻繁だと、内容もほとんど代わらないし、ゴミ箱に直行! となりそうだが、これら3誌の価格を見比べたり、新製品やバーゲン品をチェックしたりと、別に欲しいものがなくても、毎号じっくりと見てしまう自分がちょっと怖い。
24時間オーダーを受け付けてくれるし、在庫があれば翌日には注文した製品が届く。メールオーダーは何となく不安という人もいるが、店で買えばアフターケアもしっかりしているだろう、というのはアメリカでは幻想で、店員の知識はあまりないから、購入後のサポートはおろか、購入時のアドバイスさえも期待できない。
MacコーナーでQuickCamを買ってWindows用のを渡された、電話で商品の問い合わせをしたらそれはないと言われ、数日後来店したらしっかり売っていた、嘘を教えられたとか、そんな話はしょっちゅう聞く。
店で買うメリットはあまりないから、売り場面積が減ったといっても嘆くことはないのかも知れない。