ニューヨーク・ニューメディア・ウイーク
i・Magic Award Festival
ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニにより、6月17日からの1週間は、ニューヨーク・ニューメディア・ウイークと名付けられ、コンピュータ、マルチメディア系のイベントがいくつか開催された。ミッドタウン西のジャビッツ・コンベンションセンターでは、毎年恒例のPC Expoが大規模に行われ、それにあわせて、CD-ROMやWebサイトなどのデジタル作品に賞を送る、「サイバーワールドのアカデミー賞」、i・Magic Award Festivalの第1回が開催された。
i・Magicのiは、innovative(革新的な)のiで、以下はMultimedia Achievement in the Global Interactive Communityの頭文字をとったもの。
カテゴリーは@WWW、@Home、@Work、@School、@Play、@Healthに分かれ(各カテゴリーは、さらにサブ・カテゴリーをいくつか持ち、@Workのサブ・カテゴリーにはベスト・カスタマー・サポートなどというものもあった)、それぞれのカテゴリーの優秀作品にシルバー、ゴールド、そしてプラチナ賞が授与される。
また、ロウワー・マンハッタンにあるハイテクビル、New York Information Technology Center(NYITC)では、17〜19日の3日間、さまざまなカンファレンスやノミネート作品の展示が行われた。
18日の夜、マンハッタン14丁目のディスコ、パラディアムでブラックタイ&ドレス(つまり、盛装)の授賞式が行われた。
授賞式の司会を務めるのは映画「ロジャー・ラビット」の声などで有名なコメディアン、チャールズ・フレイザー。コンピュータ&サイバー系のジョークがうまくて、写真を撮られると「いま、ちょっと照明が緑がかっているから、後でPhotoshopで修正してよね」といった具合で、会場をおおいに笑わせていた。スポンサーでもあるオンラインサービスProgidyでは、チャットによる授賞式のサイバーキャストも行われた。
ノミネート作品が軽快な音楽と共に、次々にステージのスクリーンに映しだされると、会場のあちこちで作品のスタッフと思われる人たちから「イエーイ」と歓声があがり、雰囲気を盛り上げる。
最後に発表され、いちばん注目を集めていた@WWWのプラチナは、なんと、サンフランシスコが拠点のc|net Onlineが獲得。会場にはニューヨーク勢が多かったせいか、思いもかけないc|netの受賞に、一瞬あっけにとられたようにしーんとなってしまった。
これを取り繕うように、特別に追加されたナンバー1NYサイトは、NYITCのテナントであるN2KのJazz Central Stationが獲得したのはちょっとヤラセっぽいかな、とは思うのだが…(しかし、両方ともすばらしいWebサイトではある)。
また、14〜15日にはニューヨークの6つの独立系Webサイトが集まり、ニューヨーク・ニューメディア・ウイークに集まる人たちを当て込んだ「WWW界のサンダンス・フィルム・フェスティバル」、IndieNet Festivalも行われる予定だったが、会場との折り合いがつかず、残念ながら9月に延期された。(注:また延期になって10月に開催される)しかし、延期になったことで、参加するWebサイトの数も30以上増え、スケールアップして開催されそうだ。
ニューヨークのサイバー・ブームは経済を活気づかせようとするニューヨーク市、シリコン・アレーでブームの波に乗ろうとする小さなヴェンチャー・カンパニー、そして、大企業の思惑をはらんで、さらにエキサイティングな方向に向かっている。
Science, Industry and Business Library
ワイアードな図書館が、5月にミッドタウンにオープンした。34丁目のマディソン・アベニューにあるScience, Industry and Business Libraryは、明るい色の木目とステンレスを使ったモダンなインテリアで、中に入ると図書館なのに、本や雑誌より、コンピュータの方がだんぜん目立つ。1階には、インターネットに接続された42台のコンピュータが置かれている(Macはないのかと探したらクローンが1台だけあった…)。500あるシートは持参のノートパソコンからインターネットに接続できるようにとすべて、イーサネットのジャックがついている。この図書館でノートパソコンを利用するためのクラスも設けられているところが親切だ。
これだけでも「壮観」なのに、さらに地下にはエレクトロニック・インフォメーション・センターという別室があり、70台のコンピュータが設置されている。各マシンにはレーザプリンタが接続されており、インターネット以外にも図書館内のCD-ROMのデータベースにアクセスすることができるようになっている。
プリントアウトやコピーは有料だが、コンピュータやインターネットの利用は無料。入り口のタッチスクリーンのコンピュータで自分の名前を登録すると、使用できるマシンの番号と利用可能な時間がプリントされる。
この図書館、コンピュータのためか、それともインターネットが無料だからと長居をされるのを防ぐためか(?)冷房が効きすぎているのが難点。あとは、コーヒーでも出てくれば最高なんだけど…と都合のいいことを考えてしまった。