果たせない使命
Mission: Impossible
「おはよう、フェルプス君...」でおなじみのテレビドラマシリーズ「Mission: Impossible(ドラマの邦題:スパイ大作戦)」がトム・クルーズ主演で映画化された。映画のテレビCMでテーマソングを聞いて思いだした。実は私は「スパイ大作戦」の大ファンなのだ(アメリカでの放映は60年代後半から70年代はじめにかけて。私はもちろん再放送を日本で見た)。これは観に行かなければ。北米で5月22日に封切りされたMission: Impossibleは、6日間の売り上げ7490万ドルを記録。これは1993年の「Jurassic Park」の7413万ドルを上回り、歴代第1位の記録だとか。
「映画を観たあとは、あなたもこの“本”(PowerBook)が欲しくなる...」。アップル大協賛のこの映画、テレビCMでは映画のシーンをふんだんに使い、映画のCMと勘違いするくらいだ。映画館のチケット売りのスタッフはオリジナルのApple & Mission: ImpossibleのTシャツを 着ており、Webサイトのアドレス、www.mission.apple.comと書かれた大きなゲートが入り口にあったりと、派手にショーアップされている。
エージェントのイーサン・ハントを演じるトム・クルーズたちの“チーム”が、ミッション(使命)を遂行するために使っているツールのひとつに、りんごマークが消されたPowerBookが登場する。
ワイヤレスで映像を送れる眼鏡をかけたエージェントたちからの映像をモニタしたり、インターネットにアクセスしたり(おや、Netscape Navigatorの右肩のNのイラストが古い...)と要所要所で大活躍だ。
クライマックス間近で、ほかのメーカーのノートブック・コンピュータが目立って露出されたので、不思議に思っていると、ここでりんごマークのPowerBook500シリーズがフィーチャーされる。
しかし、昔はわくわくして見ていたスパイの使うハイテックな小道具も、今ではなんだか嘘っぽくて、爆発するガムとか、液体の薬を仕込めるペンとかクラシックな小道具の方が見ていて楽しめる。しかも途中から、「これは、シュワルツェネッガーのアクション映画か!?」といいたくなるようなド派手な展開になり、テレビシリーズのファンとしてはちょっと興醒めだ。
同じく派手に宣伝されているWebサイトは映画配給会社のパラマウント(www.missionimpossible.com)とアップル(www.mission.apple.com)の2つがあり、アップルのサイトでは、サンドラ・ブロック主演の「The Net」に続き、owerBookが賞品の抽選が行われている。登録のために、名前や住所などを入力すると、アドベンチャーゲームができるのだが、映画同様、Webサイトもかなりの人気があり、6月7日の発表では世界70カ国から1日平均200万ヒットもあったそうだ。
メインの画面では自動的にテーマソングが流れてきて気分を盛り上げる。まずは、ゲームをするのに必要なプラグインなどを集めてから、自分でエージェント名を決めて、ミッションを遂行する。チームの一員になった気分を味わえるので、ファンとしては感激だ。
しかし、内容的にも技術的にも凝ったつくりで、もたもたしているとミッション途中でNetscape NavigatorがType11エラーで爆弾を出して死んでしまう。何とか、任務を果たしたいと果敢にチャレンジを繰り返すのだが、Macも再起動の連続がこたえたのか、しまいにはシステムがおかしくなってしまった。こういったトラブルが多いのか、注意書きにはゲーム中にはBackボタンを押すな、とまで書いてある。恐い。そうとうの忍耐力と運がないと、ここでミッションを遂行するのは不可能だ...。
インターネットカフェブームはまだまだ続く?
そのうち、淘汰されてくるだろう、と思っていたマンハッタンのインターネットカフェだが、メジャーな5軒はみんな健在で、入れ替わりの早いマンハッタンではなかなか健闘している。しかも最近オープンした店が1軒、これからオープン予定の店が3軒もある。新しいCyberfelds@The Village Copierは、コピーショップの2階にあるインターネットカフェだ。嬉しいことに、ここのマシンはMacとPCが半々(PCしかないカフェが多いのだ)。各モニタに書類を挟めるフォルダがついており、スタンダードかスキャナ付きのハイエンドマシンが選べて、レーザープリンタなどもあるので、2階でつくった書類を下のコピーショップで大量コピーを頼んだりといったこともできるのが便利。気軽にネットサーフもいいけれど、まじめにコンピュータも可、といった雰囲気の店だ。
既存のカフェもジャズライブや詩の朗読会などのイベントを行ったり、カフェ自体が、パーティ&イベント・スペースとして貸し切り状態が多かったりと、インターネット・アクセスだけで売り物にできる時期は過ぎて、もうひとつの付加価値が求められる段階に入ったか、と思う。