Cyber U. S. A.


1996年1月号

サイバーな生活

 ある日街中で、バスの車体に「http://www.cnet.com」と大きく書かれた広告が目に飛び込んできた。WebサイトのURLが小さく記載されている広告はいまやあたりまえだが、こういった形で、しかもURL自体の広告を見るのははじめてだったので興奮してしまった! しかし、分かる人には分かるだろうが「何あれ?」と思う人、目にも入ってこない人だっているにちがいない。むしろ、そういう人のほうが多いのではないだろうか?

 「分かる人」の私は、家に帰るなりMacの電源を入れ、早速そのURLにアクセスしてみた。c|netはthe computer networkの略で、コンピュータ、マルチメディア、オンラインサービス、デジタル関連の情報を提供しているezine(インターネット上の雑誌形式のWebサイト)で、サンフランシスコのケーブルテレビ会社が運営している。〔追記1:先日のNew York Timesによると、広告が掲載されたバスは100台もあったそう〕

 ezineは迅速な情報のアップデートが命。c|netでもかなりの頻繁に行われており「このページは朝の4時にアップデートしました」なんて表示を見ると、読者としてはありがたいが、編集者としては「たいへんだよなあ」と思わさせられる。

 多くのezineの購読が登録制になっているのは、マーケティングや広告クライアント対策だろうが、c|netのメインページには、この登録人数が日に日にアップデートされていく(数字の増え方に、驚くほど勢いがある)。また、Digital Dispatchという、c|netのお知らせから、果てはデザイナーや営業職の求人が載ったEメールが定期的に送られてきたりと、リピーターを呼ぶ仕掛けがうまい。独自のインターネット上のソフトウエアのリスティングも充実しているので、Bookmarksに加えておいて損はないサイトだ。

 雑誌といえば、ニューヨークで創刊されたばかりの週刊誌「Time Out New York」が話題になっている。1週間分のアート、パフォーマンス、カルチャー、イベント情報などのリスティングに徹しており、読み物のなかにもリストがあるほどリストだらけ。ニューヨークを訪れたなら、これを入手してから行動することをおすすめする。レターサイズで読みやすく、新聞のように手が汚れないのがいい。そのうち、あの「The Village Voice」を凌駕するのでは? と一部で噂されているくらい好評。

 さて、なぜここでTime Out New Yorkを取り上げたかというと、BYTE MEという、オンライン、マルチメディア、ゲームの話題を扱ったページがあるからなのだ。創刊号ではLofts in spaceというタイトルで、WWWやオンラインサービス上のアパート情報サービスを10以上も取り上げ、また、ニューヨークのサイバーカフェガイドや、ファッションをテーマに、関連のWebサイト、ニュースグループを紹介したりもしている。サイバーなイベント情報も掲載されており、インターネットブームを象徴するような、ニューヨークならではのページなのだ。

〔追記2:先日Virtual Cityという雑誌を見つけた。サブタイトルがYour Guide to Cyber Culture。そう、ニューヨークのサイバーカルチャー専門誌なのだ。季刊誌で、最新号はまだ第2号。もちろんWebサイトもある〕



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