ニッティングファクトリーでのライブと同じメンバー、ほぼ同じ構成。坂本龍一さんの頭はまだ金髪だった。
坂本さんのあとに出演した、ブラジルのミュージシャンの人気はすごかった。観客のブラジルの人たちは、一緒に歌を唄って、踊ってと日本人はノリで負けてしまいました。「戦場のメリークリスマス」では、どうにもノリようがないけどね。
帰りに紀伊国屋書店に寄って、久しぶりの「週間文春」を買う。7ドル75セントだった。高い。高いぞ!
夕御飯は一緒にサマーステージを見に行ったSさんの家で、ひやしうどんを作ってもらいごちそうになる。ちなみにテレビでドラマ「古畑任三郎」を見ながら。
なんだか、日本にいるみたいな生活をした一日でした。
ジャビッツ・コンベンションセンターで行われているPC Expoに行く。初日の午前中にタクシーでジャビッツに乗りつけると(だって、辺鄙な場所にあるんですもの)、会場の外までレジストレーションを待つ人たちの長蛇の列。こういう時、プレスだと並ばなくて済むのでラッキーです(プレスルームでコーヒーやケーキを食べて休憩できるのもラッキーです)。
初日に見て気になっていたのが、PowerPCのブース。「これが一般には初公開です!」とPower PC Platformのデモをしている。つまり、ひとつのマシン、ひとつのCPUでWindowsとMacOSが両方動き、リスタートすることによってどちらかを選べます。
アップルのブースでは「Pentiam on a Macintosh」と書いてあったので、「これ、どういう意味?」と聞いたら、「PCコンパチブルカードがMacに入っているんだよ」という答え。15台くらい新型7200が置いてあり、レクチャーを受けれるようになっていたのでトライ!
普通にMacをたちあげて使い、コマンドキーとリターンを押すと、画面がフェイドアウトして、Windows95のデスクトップがボワーンと現われる! なんと、同時にMacとWindowsでNetscape Navigatorを使い、違うサイトを見ることも可能。リスタートなしで切り替えて使えるのには驚き。
....................ちょっと欲しいな。
あまりに「へえー」と感心しすぎて、テーブルの上にカメラを置き忘れてしまい、5分後くらいに気がついて「6万円〜(カメラの値段)」と心の中で叫びながら走って戻ったら、まだあったので助かった。
そのほかに驚いたのは、各社のノートブックの薄さとコダックの新製品のデジタルカメラDC-20の小ささと軽さだった。
今日から3日間、トライベッカのライブハウス、ニッティング・ファクトリーで行われる、坂本龍一のライブに行ってきた。ピアノ、チェロ、バイオリンのトリオで、YMOやソロ時代のなつかしいあの曲、サウンドトラックからの曲などを久しぶりに聴いて(「戦場のメリークリスマス」なんて!!)、“青春時代”なんてやつを思いだしてしまった。
坂本龍一さんの頭は金髪だった。
昼はJNYMUGのミーティングがあり、はじめて来た女性に「コンピュータ買うならMacですよー」と勧める。「で、予算は」「1000ドル」。
ううーん、ちょっときつすぎるか。
現像されたスライドを受け取りにAvenue Aのラボに行く。そこから何となく東へ。1年半もイーストビレッジに住んでいて、Avenue Bより東へは行ったことがなかったのだ。ちなみにこの辺はアルファベットシティと呼ばれ、あまり評判のいい地域ではないが、ふらふら歩いていると、建物や道端は意外ときれいだし、そんなに悪いところではない。
イーストリバーまで歩いてしまった。午後7時。川沿いには公園があって、野球をしたり、ジョギングをしたりしている人たちで、なかなかいい雰囲気。こんなところがあったなんて知らなかった。川向こうのクイーンズは霧がかかっていて、どよーんとした空気(さっき雨が降ったせいか、湿気が高い)が肌にまとわりついてくる。
しかし、久しぶりに視界の開けた風景を見たなー、という気がする。すがすがしい。今度は天気のいい日に来て、日光浴をしよう! と来たときとは違うストリートを通って帰る。すれ違うのは英語以外の言葉を話している人たちばかりだ。
今月が終わると、96年も半分終わってしまうのだ…………………。
ニューヨークにいるせいなのか、それとも日本を離れて外国に住んでいるせいなのか、東京にいるときよりも、確実に2倍以上の速さで時が経っていくような気がする。
いや、時の過ぎるのが速いのは、歳のせいかもしれない(笑)。
そのかわり、密度もそれなりに濃いように思う。しかし、それはこの生活がテンポラリーだからと、無意識に思っているせいかも。そうそう密度の濃い時期なんて長く続かないものだ。
あと、2〜3年後には再び東京で、「あの頃は密度が濃かったよねー」と、ニューヨーク生活をなつかしく思い出すのだろうか?